試験管と動物実験では、この素材が腸の中で24時間、水素を出し続けることが確かめられています。けれど、人が飲んだときに本当にそうなるのかを測った記録は、公開されているデータベースで探した限り、見つかりませんでした。
それが何かの役に立つのかは、正直に言えば、まだわかりません。わかるのは、誰もやっていないということだけです。それは、始める理由として十分でした。
水素と体の関係については、20年近く研究が積み上がっています。けれど、積み上がっているのは「動物」までです。私たちが始める場所は、その先の空白です。
本ページで参照している「24時間の水素発生」は、腸内に近い条件下(pH8.3・36℃)での実験と、動物を用いた研究の報告に基づく事実です。人における発生量・持続時間・呼気への現れ方は確認されていません。また、動物実験で報告されている作用について、人での効果として述べることは一切いたしません。
答えは単純です。測っても、何も出ないからです。
測っているのは、吐いた息に含まれる水素です。腸の中で細菌が発酵するとき、水素が生まれます。その一部は血液に溶けて全身をめぐり、肺から呼気として出ていきます。
検査でも、診断でもありません。
数値に良い悪いはありません。そう説明しませんし、スタッフにもそう言わせません。
病気について何かを判定するものではありません。
数字は、優劣をつけるためのものではなく、自分の変化を見るための目盛りです。
水素は、食べたもの、食べた時間、体質、その日の腸の調子で動きます。ある一日の数字だけを取り出して「あなたはこうです」と言うことに、意味はありません。
意味があるのは、同じ人が、同じやり方で、繰り返し測ったときの線です。飲む前と、飲んだあと。1週間前と、今日。その線が動いたかどうかを、ご本人が自分の目で確かめる。製品の説明ではなく、ご自身の記録が語る。
もうひとつ、現実的な理由もあります。測定器が測れる範囲には限りがあり、その日の絶対値そのものを正確に語れない場合があります。それでも「前回から動いたかどうか」は追えます。高さではなく変化を見るのは、道具の限界を正直に受け止めた上での設計でもあります。
測り方は、拍子抜けするほど簡単です。袋に息を吐く。それだけです。針も刺しません。血も採りません。
特に炭水化物を摂ったあとは、1時間半から2時間ほどで数字が上がることが知られています。「昨日の朝」と「今日の夕方」を並べても比較になりません。だから測定前に、最後の食事からの時間・直前に食べたもの・お通じ・飲んでいるサプリメントを短く伺います。この手間を省いた数字は、あとで何の役にも立ちません。
測定器には測れる範囲があり、上にも下にも限りがあります。その範囲を超えたとき、私たちは「測れた」とは書かず「測れる範囲を超えた」と書きます。上限に張り付いた数字を実測値として扱うことはしません。センサーは定期的に交換し、校正と保守の記録を残します。
一度測って終わりなら、それは体験で終わります。私たちが本当に届けたいのは「続けること」です。
記録は紙のカードとアプリの両方に残す設計です。来店ごとにスタンプが増え、次に来たときに前回の数字が並ぶ。続けることそのものが、ご本人の資産になるようにしたい。
いきなり大きなことを言うつもりはありません。まず、100人。その記録が集まったら、次は1,000人。そして1万人。
研究室の中の理想的な条件ではなく、実際の暮らしの中で何が起きているのかを見たいからです。
いちばん聞かれる質問です。答えは「段階ごとに、目的が違う」です。とりあえず集めているのではありません。
| 規模 | 言えるようになること | できるようになること |
|---|---|---|
| 100人 | 傾向の当たりがつく | 店頭オペレーションの確定。自前の数字を持てる |
| 1,000人 | 条件別に比べられる(食後/空腹、年代、継続の有無) | 測定拠点の横展開。パートナーに見せる材料になる |
| 1万人 | 続けた人と続けなかった人の差が見える | 正規の倫理・規制を通した研究へ移行できる |
| シンガポール規模 | 地域全体の実態が言える | 集計知見の提供が事業になる |
数字をお預かりする以上、扱い方を先に約束します。
必ず、測る前にご説明し、同意をいただいてから測ります。何のために使うのか、どこまで使うのかを、その場でお伝えします。
データはシンガポール国内に保管し、同国の個人情報保護法(PDPA)に従って取り扱います。
分析するときは、個人が特定できない形にします。お一人の記録がそのまま外に出ることはありません。
臨床試験のデータではありません。私たちはこれを臨床データとは呼びませんし、そう見せることもしません。
将来、科学的・臨床的な研究に進む場合は、正規の倫理・規制の手続きを通します。近道はしません。
ご本人の求めに応じて、記録の利用停止・削除に対応します。
普通なら、形になってから発表します。私たちは逆にします。公開したほうが、実装が速く進むからです。
やると書けば、やるしかありません。社内の都合で静かに縮めることができなくなります。
「うちの店でもやれないか」「その数字に興味がある」「その分野なら相談に乗れる」と言ってくださる方が、必ずいます。小売の現場、研究者、行政、規制の相談先。実装に必要な相手は、いつも外にいます。
測られる人ではなく、一緒にデータを作る人になる。何のために測っているのかを知っている人の1回は、知らない人の1回より、はるかに価値があります。
だから私たちは、途中を見せながら進みます。うまくいっていないことも、決まっていないことも、決まった時点で書き換えます。このページは完成品ではなく、進行中の記録です。
最後に、あえて「約束しないこと」を書きます。
とは言いません。HG EVOは健康補助食品であり、医薬品ではありません。疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
動物実験でわかっていることを、人での効果として語ることはしません。確かめていないことを、確かめたようには書きません。
実際より良く見せません。都合の悪い結果が出たら、その結果を出します。
水素は、まだわかっていないことの多い分子です。わかっていないことを「わかっていない」と言えることが、この分野で信頼を積むいちばん確実な方法だと考えています。
[注記]測定機器の製品名・製造元、および測定値の実数は、シンガポールでの規制確認(機器の該当区分・輸入登録)と、私たち自身による予備測定が完了するまで本文に記載していません。確定した時点で追記します。また「人での継続測定記録が見つからない」という記述は、公開データベースを検索した範囲での事実であり、世界に存在しないことを断定するものではありません。